技術、研究開発と企業および戦略の関係(MOTの解釈と課題)

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1.技術と研究開発の理解
企業戦略は事業戦略、技術戦略、研究開発を含んだ戦略でなくてはならない。しかし、どの企業でも研究開発の実施を規定するテーマは 研究開発部門が主体となり、もしくは事業部等の要請にだけ応える形で作られる。そのため企業戦略との整合はあまり顧みられてこなか った。結果、研究開発戦略が企業戦略などと乖離し、場合によっては事業部戦略とも一致しないケースさえ見られる。(技術戦略は研究開 発戦略によって実質が決められるところがおおきいため、技術戦略もおのずと企業戦略や事業戦略との乖離、相反が生じる。)
この原因は前述のように「戦略」がなにものであるかを理解していないことも一因であるが、それに加えて、「技術」とは何かの理解が不足 しているとの結論に遡及できる。、また、同時に研究開発の機能と役割が何たるかを理解、認識していないとことにある。従ってこの章で は以下の各ページで「技術とは何か(定義と構成)」および「企業にとっての技術」がどのような位置づけにあるか、また「企業における研究 開発の役割と機能」について解説する。

また、新規事業開発は技術や研究開発の項目に含めるより独立した戦略要素として別途解説するのが適当と思われるが、MOT研究を標 榜する学究の中には新規事業の問題に取り組むものもいるため、、少し趣旨が異なる法新規事業と自社事業機会(探索法)などに関して もここで述べる。

これらの理解があれば重点技術の選定や研究開発の方向性、目的などは戦略として統合企業戦略に組み込まれるべきことや、研 究開発が戦略の大きな要素となることやほとんどの研究開発テーマは戦略模式で示した実行戦略となることなどが容易に理解で きるであろう。



※MOTの解釈とその関係
現在、技術、研究開発のマネジメントは一般にMOTと称されるが、その基盤を形成する技術、研究開発に対する基本的な理解が十分でな いため体系的な把握や戦略との関係の解明には至っていない。そもそもMOTはManagement of Technorogyの略であるが、これに関して は「技術のマネジメント」と素直に訳すものと、「技術による経営(マネジメント)」であると主張するものの2者がいる。また、内容についても その主要な狙いが「技術と研究開発の運営管理」であると解釈するものと「技術と研究開発の経営のハンドリング(方法)」であるとするも のに分かれる。しかも後者には新規事業の探索企画、運営を対象に研究を行うものさえもいる。
このように多彩に解釈されるMOTであるが、現在、企業でもっとも問題となっていること、関心のあることが「研究開発が経営に貢献して いるか」「経営に対する研究開発の貢献度をいかにして上げるか」「企業発展の立場から考えた場合、強化、導入、開発すべき技術の対 象はどれか」などであることを考えれば、少なくとも現在においては、一番最後に挙げた「技術と研究開発の経営のハンドリング」が現在の MOTの最も大きな課題であり、的を射た解釈のように見える。
つまりMOTとは技術を含む研究開発等が戦略としてどのようにあるべきかを解明することにほかならないともいえる。






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